スピーカーから聞こえるのは完璧なノーデンフェルト語を操る敵国のアナウンサーが、ノーデンフェルト本土の惨状を伝える宣伝番組だ。
メリーカ「こんなもの聴いてるから不安になるのさ。敵の思惑にひっかかって、
情けないね」
スイッチを落とすと、静まり返った室内に沈んだ空気が満ちる。
メリーカ「さあさあ、もう真夜中だ。眠れる奴は眠りな。眠れない奴は笑える
話をしなよ。なんでもいい、笑うんだ」
メリーカ「ほら、ドミニク。いつものバカ話をしてやりなよ」
ドミニク「そ、そうっすね! んじゃーお前ら、ドミニク様のありがたいお話
を聞かせてやろーじゃねーか!」
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